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  ←クリストファー・ロイド氏からサインを頂きました。
貴重で楽しいひと時を過ごさせて頂きました。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』より、
ドク : (エメット・ブラウン) について
製作者 TOM

 クリストファー・ロイド氏(CHRISTOPHER LLOYD)のサイン会に合わせて
 バック・トゥ・ザ・フューチャー(BACK TO THE FUTURE)より、
 『ドク(エメット・ブラウン)』を製作致しました。。
 
 20年ぶりに来日するとの情報を得、本番当日まで一か月を切っているというのに
 後悔をしたくはなかったという思い一つでサイン会に合わせてオリジナルフィギュアの
 製作に取り掛かりました。
 実質、製作時間に3週間しかないのに、使い慣れていないパテとこれまでの作品としては
 比較的大きなサイズを選択。
 製作する格好は一番印象的な未来からの帰還した衣装で。
 ポーズはPART2のパンフレットから切り出したものですが、
 オリジナル的に顔の表情は「やったぜ!」的な笑顔に変更しました。
 全体的にはジェントルジャイアント社のミニバストシリーズに合わせた大きさにしております。
 
 【顔の製作】
 顔の特徴のある人は造形しやすいとは思いますが、なんともまぁ、シワの多いこと。
 ましてや、笑顔に変更となると資料が殆どないし劇中の画面ではなかなかつかめない。
 サイン会用のオリジナルフィギュアなので個人的な拘りだったのですが、
 どうしても笑顔で造りたい〜。って思いでPART3のパンフから見つけた笑顔写真を参考に
 製作開始。
 今回はどんな工程で顔が出来ていったか日ごとに写真を撮って並べてみました。
 サングラスはプラ板で切り出しております。
 厄介なのは頭髪の表現。
 どうやってもパテでは無理です。あんなフワフワな髪型。・・・と泣き言言ってる時間もないので
 個人的な解釈をなんとか形にします。この時の為に人差し指の爪を伸ばしておりました。
 こういう時は爪ほど繊細な表現を出せるヘラはありませんです。
 顔の造形が大体満足できる所まで来たので、次の行程に移りました。
 私は性格上、各部の造形を同時進行で行えないので余計時間がかかります。
 
 【上半身の造形】
 巨大な消しゴムのような塊を石膏粘土で造りました。エポキシパテを使用しなかったのは
 材料費の節約です。 ただし面倒です。
 (顔の造形時、最初の写真で白い塊も石膏粘土を使用しております。)
 その塊にエポパテを被せ整えます。 ポーズは決まっているので微妙な体系や姿勢の
 反り具合はおよそ見当がつきます。 イメージに合致するまでパテを盛ったり体のラインを
 調整しました。 
 パテが固まった所で、シャツの製作に取り掛かります。
 彫刻刀を使い胸からお腹にかけて大胆な編み目を掘って縫い目を製作していきます。
 次にコートの造形に着手、服のラインを探り探り決めていきました。
 少しづつコートのシワを増やしていくのですが、服のシワの造形は苦手です。
 顔のシワと違って通常でも予想だにしない乱れ方をする時があります。
 その乱れ方が実は重要で、そこをうまく取り入れていかないとリアル感が出せないものだと
 私は常々思っています。
 両腕も取り付けて肩から袖口まで、服の造形も同じような思いで形を造っていきます。
 今回はシワの表現を少々やりすぎた感があるのですが、ちょこまか動きの激しいドクには
 大げさな位が丁度良いのではないかと考えておりました。(でもやっぱりやりすぎたかな・・・笑)
 
 【掌の造形】
 掌の造形の得意な人っているんですか?って言いたいくらい苦手です。
 なので、どう造形したら形が整えるのが自分で適当に考えてみました。
 やはり、いっぺんに掌を製作する事は無理なので、掌のベースになる部分として
 薄くて四角い立方体を手首の先に取り付けました。取付角度もポーズに合わせておきます。
 掌のベースが固まったら一本ずつ指になる棒状のパテを取り付けていきました。
 指の関節に合わせて適度に折り曲げたりシワを刻んだりしておきます。
 慌てず一本一本指を取り付けていき、指の根元などの微妙な凸凹もパテを盛ったり削ったりして
 造形を完成させていきました。 やはり地道な工程を組んでおかないと私には掌は出来ません。
 
 【土台と墓石】
 どんな土台が合うのかと製作開始時から悩まされ続けていたのですが、
 以前から土台用にと貯め込んでいた入浴剤の蓋を初めて使用します。
 蓋の上と底に丸く切り出したプラ板を張り付けておりますので見た目はなかなか様になります。
 墓石はロイド氏にサインを書いてもらう目的で、劇中に登場するドクの墓石をそのまま製作して
 みました。 プラ板を何枚も重ねて貼り付けし、エメット・ブラウンの銘をパテ盛りで描きました。
 また、サイン時、ロイド氏に苦労させないよう、墓石は取り外し可能にしてあります。
 ドクの衣装はPART1、2から、墓石はPART3からの引用となりますので今回のフィギュアは
 バック・トゥ・ザ・フューチャー全作複合の像となりますね。
 ちなみに墓石のメリットはサインを書いてもらうスペースが広く取れるのと、墓石自体に
 役名の『エメット・ブラウン』を明記しておけるので飾り映えが良いという理由からです。
 とはいえ、
 墓石にサイン? ・・・ロイド氏に気分悪くさせないかなとは思いつつ、このアイデアが一番、
 オリジナルフィギュアを造るにあたって、しっくりくると思えてならなかったため強行しました。
 (ロイドさん、ありがとうございました)
 
 【塗装】
 エアブラシで大まかに塗装を施し、筆塗りで影やシワの表現を強調していきます。
 そして最大のポイント、赤シャツの柄。
 極細のマスキングテープを網状に赤シャツに貼っていき、将棋盤のようなマスを造ります。
 そのマス目に劇中同様、文字を逆さに筆で書いていくのですが、文字はオリジナルです。
 逆さにして読むと今回のサイン会にまつわる意味になるよう、当て字になっております。
 それと、文字に重ねてハイビスカス(おそらく)の花模様も決まった間隔で描きます。
 最後の仕上げに、
 いらなくなった透明のブリスターを切り出してネクタイを製作しました。
 透明なボンドで首元に取付ますが、ボンドは溶剤を含まないものを選びます。 理由は、
 透明の素材を一切曇らせない為です。 はみ出したボンドは楊枝を使って丁寧に処理します。
 これにて完成。 実にサイン会前日、夜10時半の時でした。 ギリギリ間に合ったぁ。

 【あとがき】
 土台まで入れて全高14センチ。 ずっしりと重いです。
 毎日毎日、コツコツと製作、組み上げていってサイン会前日まで気の抜けない3週間でした。
 風邪をひいて眠れぬ夜を過ごしている間も製作したり、サイン会前日、完成間際に落として
 一部が粉々になったのを涙を拭いて(ATにも手伝ってもらい)修正したりしました。

 時は2012年、11月24日 九段下駅から歩いてホテル:グランドパレスへ。
 サイン会には600人ほど並んだでしょうか。 ドクやマーティーの仮装をしている人もいましたね。
 私は108番。 ドキドキワクワクで手の汗がずっと止まらないでいました。
 並んでいる途中でサイン会主催者側から声を掛けられました。 ドクフィギュアの説明を
 したところ大いに喜んでもらい、(主催者は)そのことをロイド氏にも報告。
 褒美に特別な計らいとしてロイド氏と2ショット写真を撮らせてもらえる事となりました。
 (私も写っちゃているんで今回はHPには掲載してませんが)
 3週間の苦労が報われ、しかも無事サインもしっかり頂きすばらしい1日が終了しました。
 いろいろな意味で、重みのあるコレクションを自分の手で生み出すことが出来て感無量です。