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自作チョロQ 【ランボルギーニ レヴェントン】について
製作者 TOM

 自作チョロQ、『ランボルギーニ レヴェントン』です。
 私的にはカスタムチョロQと言いたい所ですが、チョロQ界ではカスタムとは違うシリーズを指すようなので
 今回はこんなタイトルを与えました。
 また、素体がタカラ製のチョロQを使用してないのでチョロQと言えないのかも知れませんが、
 結局自作してオリジナルを製作しているのでそこの所は大目に観てやって下さい。
 
 製作前の経緯をちょっと書き込んでみます。
 知り合った友人からチョロQにもカスタムの世界が確立している事を教えてもらい、オークションなどで
 検索してみると、これが出てくる出てくる! なかには目を奪われる素晴らしい作品がそれもまた凄い
 金額で取引されてました。
 ただ、それを知った段階では足を踏み入れる決断には至らなかったのですが、
 しばらくすると、雑誌でランボルギーニ社の新作が発表され、そのSF的なデザインに魅了されました。
 ほぼそれと同時期に缶コーヒーのワンダからランボルギーニのチョロQをおまけに付けて販売され、
 これだ!ってな具合で製作を決断。想定を超えた苦労の日々を送る事に・・・

 素体は『ムルシエラゴ』、車体後部をナイフで平らに削り落とし、パテを盛り付けて基本素体を作ります。
 レヴェントンは近代の車といろいろな所で特徴が逸脱しております。
 まるで鋼鉄の鎧をまとった様なデザイン。さほど丸みを感じさせず、直線的な、しかも攻撃的な姿で
 多面体と言い表した方が製作する立場としては適切ではないかと思います。
 それと後部はまるでミルヒィーユのような多層的デザインを施し、何よりも車なのに前も後ろも
 尖がってる。
 なんて複雑なデザインでしょう。上記の特徴をまるべく活かし、且つチョロQ風にディフォルメデザインに
 変更し、カッコ良さをなるべく損なわないよう心がけました。

 ある程度外見が整ってきた時、車体後部の下側に取り付けられているウイング代わりの部品(名称が
 分からないんです)は本来ダウンフォースを車体に与える物で正確に再現したいひとつでした。
 プラ板(厚さ0,5ミリ)を使って13個程のパーツを切り出し、組み合わせてあります。またそれは後々、
 メンテナンス出来る様、取り外し可能な使用となっております。
 これをイメージ通り仕上げるのが一つ目の喚問でした。

 二つ目の喚問
 エアインテーク等、空気の出入りする穴が合計5箇所。そこに金網状の造形をしかも極細で
 製作しなければなりませんでした。
 模型屋へ行っても適当な材料が無いし、模型のジャンクパーツ屋へ行っても全長5,5センチのボディに
 合わせられる様な物なんてありませんでした。
 ふとそのお店で横に目をやると、製作工具用の金ヤスリがいっぱい置いてあります。
 その中で一番小さなヤスリを買って、パテに力ずくでヤスリを押し付け、きめの細かい金網状の
 モールド板を製作することが出来ました。

 三つ目の喚問はタイヤ。
 まずは全体的にパテで盛り付けて車幅が広がり、タイヤの位置が合わない問題。
 後部ホイールを左右とも無理やりもぎ取り、車幅に合わせて瞬着で再取り付け。ホイールが左右に
 無駄に動いてガタ付くのをプラ版で押さえつけて固定できるよう四輪とも修正。前輪はチョロQっぽく
 小さめのタイヤが取り付けられているのですが、車体デザインとのバランスが悪く、後輪と同じ大きさに
 する事に決断。(この点においては元祖チョロQとスタイルと大きく違う部分となってしまいました)
 ところが、前輪は取り外しがきかなかったのでホイールを後輪並みにパテ盛りで太らせ、他の車体から
 後輪のタイヤを移植し四輪とも同じ大きさに調整。 
 最後にホイールデザインをレヴェントン用にするため、パテ盛りで造形。
 そのデザインは一つのホイールにブーメラン上の物が放射状に5本、それが2層になっているので
 全部で10本、を四輪あるので合計40本のブーメラン状の部品を造形しました。   軽くめまいが・・・
 いよいよドアに手を掛けます。
 ドアの内側にウィンドウの形を掘り、スピーカーやドアポケット等モールドをパテとプラ板で製作します。
 ドアはディフォルメデザインに似合うように分厚く製作したのが自分では結構気に入っております。
 ドアポケットはちゃんとポケットになっています。
 
 ここから先は、四つ目の喚問
 ここまでリアルに仕上げたのならいっそのこと内装を造っちゃえって勢いで・・・
 ダッシュボード、ハンドル(ウインカーレバー付)は他のミニカーから流用。デザインと大きさの合う物を
 探しました。シートも本来のデザインになるべく忠実に造形し取付け。
 分厚いドアを作ってしまったので、ドアが閉まると内装の内側に大分食い込みます。それでもそれぞれが
 干渉しないように取付け角度や形を何度も修正しました。この部分は上手くいくかどうか最後まで
 不安要素が付きまとい苦しみました。

 五つ目の喚問は塗装。
 今回私はエアスプレー初体験です。基本塗装はガンメタリック+黒の混合。結構、ぶっつけ本番で
 塗装しましたが、気に入った色合いになるまで何度かやり直しました。
 エアスプレーの良い所の一つとして、塗膜が非常に薄い。
 せっかく細かい造形を施しても、厚ぼったく塗料を塗ると台無しになってしまうのは今回特にご法度です。
 そうそう、ランボルギーニならもっとこう、赤とか黄色の派手な色で塗装する方がカッコ良いと
 塗装直前まで考えていましたが、資料を調べると、このレヴェントン、20台限定で製作し、その全てが
 戦闘的なミリタリー色を採用され、そのボディカラーの名前がそのまま車種名のレヴェントンになった
 そうです。
 そうなれば、他の色を選択するわけにはいきません。色が違うだけでレヴェントンでなくなってしまいます。
 ようやく気に入った色合いにベースが仕上がり、各所に筆塗りをして細部を仕上げます。
 目立たない所なのですが補助バックライトがとても気に入っております。
 ヘッドライトのレンズは改造パーツ用のレンズキットから最小の物を選択し、裏側から銀色で塗装してから
 取り付けております。よって、ボンヤリですが光を反射してヘッドライトが光ります。
 サイドミラーにはメタリックシールを貼り、鏡のようにみせてあります。

 六つ目の喚問は、最大の喚問ヘッドライトとテールランプのクリアカバー。
 極薄の透明プラ板をブリスターから切り出し、ヘッドライト、テールランプそれぞれ計4箇所の形に
 合わせて何度も調整します。透明度を損ねないよう、プラ版の厚みの部分に接着剤を塗り、
 失敗の許されない、一発での貼り付けは心臓バクバクもんでした。
 ここでヘマやったら塗装からやり直しって考えると
 気軽な気持ちで出来ず、気持ちを落ち着かせるためにホンの数日、休憩を入れました。
 
 最後はワイパー。ジャンクパーツから切り出し、五つの部品を組み合わせて造形。
 ボディからはワイパーアームが浮いているように立体感を持たせつつ接着。
 接着剤が少しでもはみ出したり、位置がずれると場合によっては塗装からやり直し。
 双六の“ふりだし”じゃないんだから・・・なんでこう、今回は崖っぷち的な製作なんでしょう。
 でも、それもそつなくこなし、ボンネットにエンブレムを取り付け、ランボルギーニのマークっぽく筆塗り。

 以上が作業工程ですが、実際には素体にパテ盛りし、ベースが出来上がった状態から、
 150パーツを超える部品とその数倍におよぶ作業工程をこの小さいボディに詰め込んでいます。
 一番苦労したのは何かと言うと、実は作業の手を何度と止める修正の追い討ち。
 小さくて多面体ボディなので作業中、私の握力で少しずつ各所のエッジが丸みを帯びていき、
 直線的なラインが死んでいきます。ほっとくと他のモールドの造形に形が結びつかなくなって
 しまうので、常に3歩進んで2歩下がる作業の進み具合が一番辛く、耐え続けなければ
 なりませんでした。
 悲しいのはパッと見た目、上記の苦労があまり感じさせないのは小さい物だからなのでしょうか?
 この作品はチョロQと謳うようにちゃんと自走します。
 しかも今回は写真で見受けられるように、この作品は2台製作しているので上記の工程は全て倍加・・・。
 
 今回製作した中の一台は現在、
 『 万代書店:岩槻店 』さんにて展示させて頂いております。
 もし、お立ち寄れる機会がありましたら見てやってくださいまし。 <m(__)m>